東ティモール料理とは、と言われて、実は、ぱっと思い浮かぶものがありません。答えられたとしても、インドネシア料理であることが多いと思います。はっきりしませんが、職場近くにある東ティモール料理のお店では、豆やトウモロコシを炊いたもの、アジやたかさご(別名:グルクン、沖縄県の県魚)といった魚を揚げたり、煮たり、葉野菜を炒めたもの、テンペを煮たものなどを出しています。味は、比較的マイルドな塩味です。辛い味が好きな人は、「Ai manas(アイ マナス:「辛い木」という意味)」という唐辛子を刻んだ調味料を加えます。
市場などに行くと、日本ではあまり見かけない食材もあります。たとえば、パパイヤの花(上写真)。いい香りですが、味は非常に苦く、うまく料理できません。前述の地元料理のお店で、とても美味しく料理してあったので、挑戦してみたのですが、苦みが抜けないのです。茹でてから、炒めてもダメでした。料理する前に、塩もみすると、ゴーヤもそうすると強い苦みが消えると、地元の人が教えてくれました。ちなみに、パパイヤの花はマラリア予防に効くと人々の間で言われています。他にも、様々な葉野菜が売られているので、「Nee saida?(ネー サイーダ:これは何か?)」と尋ねてみるのですが、答えてもらっても、よく聞き取れないのが残念です。
東ティモールの主食は、豆が主流だったそうですが、インドネシア料理の影響などもあり、お米を食べる人が増えているそうです。また、雨季には食物が不足することがあり、貧しい人々は、ヤシの木の皮を細かく挽いて、水と混ぜてゼリー状にしたものを更に焼いて食しているとのことですが、栄養価が低く、貧困層の人々の栄養不足の原因になっているそうです。まだまだ、改善しなければならない点が多そうです。
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